3月末に中国特別行政区のマカオを1週間散策しながら、スマホ片手にFXトレードをするという一人旅を実行した。
東洋のラスベガスとも呼ばれるカジノ街にまで来てFXトレードをしたい人なんてそうそういないだろうが、普通に観光でマカオ旅行をする人にとっても役立つはずなので今回の旅行から得た経験や情報をシェアしようと思う。
・現地携帯会社のプリペイドSIMカード
マカオ国際空港やフェリーターミナルに到着して現地通貨(香港ドルorマカオパタカ)を調達したら、まずこのようなSIMカードの自販機を探してみてほしい。
上の写真はCTMという携帯キャリアの自販機で一般的なmicroSIMサイズの他にiPhone5用のnano SIMサイズのSIMカードも揃っている。
この自販機で使えるのは現金のみで、香港ドル紙幣とマカオパタカ紙幣だけでなく確か人民元も使えるような表記がしてあった。
今回俺が購入したのはBestというプリペイドSIMのmicroSIM版。
$100と書かれているのは100米ドルではなく100香港ドルのことで、日本円で約1,300円程度。
このSIMカードをSIMフリースマホ「Nexus 5」に挿入して、SMSで1GBのデータパッケージプランを申込みマカオでのネット通信手段を確保した。
設定は説明書が中国語だけでなく英語でも書かれているので何とかなるだろう。フェリーターミナルや空港内は無料Wi-Fiも通っているのでWEBで調べながら設定するこも可能だし。
回線の具合はというと、マカオは未だLTEが普及していない地域で回線は一世代前の3Gになってしまうが、速度・エリア共にはほとんど不満が無いレベル。
人通りの多いホテルやカジノ、観光地から離れた住宅密集地域を歩いていてもMT4アプリが遅延することは無かった。
スピードテストのアプリで計測してみると下り速度3.5Mbpsと充分な数値が出ていた。
マカオではMT4アプリでのFXトレードだけでなく、地図アプリやWEBサイト閲覧など丸々1週間フルに通信したにも関わらず、結局この約1,300円のSIMカード1枚の制限容量を使い切ることはなかった。
ちなみに「イモトのWi-Fi」でマカオ7日間のWi-Fiルーターレンタルを見積もってみると6,860円。
しかも2年前にレンタルしたことがあるのでわかるが、このルーターはバッテリーが2時間も持たなかった。おまけにこの会社、クレジットカード情報の漏洩事件まで起こしてくれてるし。
価格面だけでなく使い勝手の面においても、海外旅行先でネット回線を確保出来る現地携帯キャリアのSIMカードの利用はオススメだ。
・SIMロックフリーのスマホ
SIMロックフリーのスマホは今や海外旅行の必須ツールと言ってもいいかもしれない。
写真や動画の撮影、現地での情報収集、GPSによる現在地確認、ホテルや航空券の予約、日本との連絡手段、空港などでの待ち時間の暇つぶし(音楽や動画鑑賞、ゲーム)など、あらゆるタスクがこれ1台で済んでしまう。
当然、仕事道具としても逸品。
ビジネスマンならある程度の仕事がこなせるだろうし、FXトレーダーなら旅行中にお金を稼ぐことも可能になる。
今日本で正規に購入出来る代表的なSIMフリースマホとして
・Apple iPhone 5S 73,224円
・Apple iPhone 5c 62,424円
・Google Nexus 5 40,937円
※全て16GBモデルで比較
などが挙げられるが、SIMフリー機に関してはNexus5をお奨めしたい。
現地SIMの設定もAndroidの方がわかりやすいし、何よりもこの価格差は大きい。
実質同機種のイーモバイル版だとAmazonでさらに安く買えたりもする。
また、海外ではあまり通話をしないことを考えると、より大画面でバッテリー容量の多い7インチタブレットのNexus 7のLTEモデルという選択肢もアリかもしれない。
SIMフリー端末の入手には初期費用が掛かってしまうが、それでも大手キャリアで2年縛りの契約を結ぶよりは賢い選択になる。
日本国内ではMVNOの格安SIMで運用し、海外では現地の格安SIMでという使い方をするなら、大手携帯キャリアの端末割引きを受ける以上の経済的メリットがあるので。
ずっと国内にいる人は別として、海外旅行に行く予定のある人は旅行のクオリティを上げる為にも1台は持っておいた方がいいだろう。
・USBを直差し出来る海外用マルチ変換プラグ
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スマホ・タブレット・モバイルバッテリーなどUSBで充電可能なものはこれで変圧器要らず。
・モバイルバッテリー
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旅行に予備バッテリーは必須。これはUSBケーブル一体型なのが便利。
・ホテル以外の充電可能な場所
手前には待合用のベンチシートが多数。ここの無料Wi-Fiは安定していた。
親切なことにiPod用ケーブルからLightningケーブル、マイクロUSB、ミニUSBケーブルまでもが備え付け。
5万円を軽く超えるスマホが盗まれないことからもマカオの治安の良さが伝わるだろう。
【ザ・ベネチアン・マカオ内のスタバ】
組長Tシャツの男を盗撮した写真しか無かった。
壁側ソファー席のほぼ全席の下にコンセントあり。24時間営業も助かる。
・ベネチアンのフードコート
ここでFXトレードをしながら長時間ボーッと飲んだマカオビールは美味かったなぁ。
・ゴールデンピーコックのインドカレー
ザ・ベネチアン・マカオ内1Fにあるインド料理のブッフェレストラン。
わざわざ本場のインドから食べに来る客も多いぐらい有名なお店らしく、実際に客の7割ぐらいがインド人だった。
当然ながら味は絶品。
間違いなく今まで食べたインドカレーの中で最高峰だった。
マカオに来て中華料理に飽きたと感じたらここを思い出して欲しい。
食べ物を載せると徐々にテーマがズレてきそうなのでこのへんにしておこう。
マカオはここ数年超インフレ経済でホテル宿泊費など物価高が進んでいる上に、カジノや夜遊びなど散財が避けられない街なだけに、旅行期間中に収入を得ることが出来ればより一層楽しめることだろう。
FXトレーダーに限らず、ネットやメール・電話で仕事が完結するノマドワーカー的な人なら、ホテルに缶詰になることなく観光を楽しみながら仕事をこなせるだろうし、普通の旅行者にとってもスマホでのネット接続環境を整えることで海外旅行の楽しみ方の幅が広がるはず。
俺にとっても今回は海外旅行と仕事を100%両立出来た有意義な旅になった。
やっぱ部屋に引き籠もってトレードしてるばかりじゃ良くないな。